黒二重線…正式な婚姻関係
灰二重線…正式ではない関係
さて、本来のアーサー王伝説は、中世の騎士道物語だけあってかなり複雑怪奇な人間関係が存在します。
アーサーの世代だけで、婚姻・不倫関係で横をつなぐと6人もの人物が登場する、ここまで入り組んだ人間関係が築かれるのは、イギリスに根強く残る母系社会の反映だとか、中世ロマンスの顕著な例であるとか色々言われていますが、これといった定説は、やはりありません。
しかも、上に挙げた家系図はほんの一例であって、様々なテクストに様々な家系図が存在しています。
今回の劇、『King Arthurs』にはこのような不倫めいた関係は出てきませんが、一応参考までに人物紹介も載せておきます。(一部省略、注・『King Arthurs』内の人間関係とはかなり違います。)
アンブロシウス…アーサー王伝説の起源に登場するアンブロシウス・アウレリアヌスをモデルにしているらしい。アーサー朝ブリテン王国の初代国王。
ウゼル…アンブロシウスの弟。兄の後を継いで国王となる。魔法使いマーリンの手を借りてイグレーヌとの間にアーサーをもうける。
アーサー…伝説の王。モルゴースに誘惑され、姉と知らずにモードレッドを誕生させてしまう。
ランスロット…最も誉れ高い円卓の騎士。グイネヴィアとは不倫関係にある。
ガラハッド…円卓の騎士の中で最も純真で最強。騎士たちの夢である『聖杯探求』に成功。
ガウェイン兄弟…円卓の騎士の主要メンバー。
モードレッド…父は違うものの、ガウェイン達の弟として育てられる。
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